日本頭頸部外科学会

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頭頸部外科とは

耳鼻咽喉科は近年では世界的に耳鼻咽喉科・頭頸部外科と呼称されることが多くなっています。耳鼻咽喉科の専門領域は耳科、鼻科、口腔咽頭科、喉頭科、小児耳鼻咽喉科、頭頸部外科などに細分されますが、頭頸部外科の扱う疾患は耳鼻咽喉科という括りでは一般に理解が難しいため、耳鼻咽喉科と頭頸部外科を併記するようになりました。頭頸部外科が扱う代表的な疾患は鼻・副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭の頭頸部領域に発生する扁平上皮癌(頭頸部扁平上皮癌)、耳下腺、顎下腺などに発生する唾液腺癌、そして甲状腺癌などがあります。頭頸部外科医はこれら疾患に対する外科的治療を提供するだけではなく、放射線治療や薬物治療を含めた治療を包括的にマネージメントするコンダクターとしての役目を担います。頭頸部の機能は生命の維持には直結しませんが、人が人らしく生きるためのQOLに深く関与しています。頭頸部外科の醍醐味は複雑な解剖を超えて大胆な手術を提供し、患者の生命だけでなくQOLの維持に寄与するところにあります。鏡視下手術やロボット手術も導入され、頭頸部外科は今後も高度の専門性をもった耳鼻咽喉科のサブスペシャリティーのひとつとして発展して行きます。

更新日時:2020年9月1日
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