日本頭頸部外科学会

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理事長からのメッセージ

猪原 秀典(大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

多くの専攻医や学生にとって頭頸部外科の代表的な手術は、舌癌や下咽頭癌などに対する再建手術でしょうか。そして、頭頸部外科に対して描く代表的なイメージは、再建手術は時間が掛かって大変である、頭頸部外科医はワークライフバランスが悪い、といったところでしょうか。しかし、再建手術は多くの場合、形成外科医との合同手術であり、頭頸部外科医が長時間を担当するわけではありません。また、心臓や肝臓にメスを入れるわけではないので、術後管理は比較的容易です。むしろ手術に集中することができると言えるかもしれません。私自身は進路を決める際に心臓血管外科と迷いましたが、大胆に術野が展開される一方で、繊細な手技も要求される頭頸部外科の方に結局は魅了されました。

日本頭頸部外科学会は頭頸部がん専門医制度を擁していますが、頭頸部がん専門医を取得することだけが、頭頸部外科の選択肢ではありません。頭頸部外科医を頭頸部領域の腫瘍の治療に興味をもって外科的あるいは内科的に臨床に携わるものと定義すると、頭頸部がん専門医以外の道も見えてきます。先ず耳鼻咽喉科・頭頸部外科という入り口から入って耳鼻咽喉科専門医を取得し、次にサブスペシャリティーとして甲状腺外科を専門とする内分泌外科専門医、あるいは薬物療法を専門とするがん薬物療法専門医を取得する道もあります。耳鼻咽喉科医である頭頸部がん専門医、内分泌外科専門医、あるいはがん薬物療法専門医、もちろん複数のサブスペシャリティーの専門医資格を有する場合もありますが、これら専門医が一体となってこれからの頭頸部外科が構築されていきます。頭頸部扁平上皮癌の治療と甲状腺癌の治療は全く別ものですし、外科的治療と内科的治療も全く別ものです。頭頸部領域の診療に興味を持つ方に様々な形で頭頸部外科は応えることができます。是非手術見学などを通して、頭頸部外科の一端に触れて下さい。頭頸部外科を専門とする新しい仲間が増えることを心より歓迎します。

更新日時:2020年9月1日
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