日本頭頸部外科学会

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未分化がん

未分化がんとは

頻度は甲状腺がんの約1-2%に過ぎませんが、乳頭がんや濾胞がんと異なり非常に進行が速く治療が難しいという特徴があります。ご高齢の方に多い傾向があります。

検査

一般的な甲状腺がんである乳頭がんや濾胞がんと同様の検査が行われます。まず外来で触診と喉頭内視鏡検査を行います。甲状腺にコブがあれば甲状腺超音波検査(エコー)を行います。超音波検査でがんの可能性があれば穿刺吸引細胞診検査を行い、がんかどうか確認します。がんの可能性が高い場合は頸部リンパ節や肺などへの転移を確認するためにCTを行います。
細胞診で診断が確定しないものの未分化がんが疑わしい場合は、太い針の穿刺や手術で一部がんを採取する生検を行うことがあります。

治療

手術出来る状態で見つかった場合は手術するのが最良の方法ですが、見つかった時点で既に手術出来ない状態こともあります。手術以外にも乳頭がんのページでご紹介しているがん薬物療法(分子標的治療薬)、化学療法(抗がん剤)、放射線治療(放射性ヨウ素治療ではなく通常の外照射治療)など複数の治療法を組み合わて治療されるのが一般的です。

更新日時:2020年11月5日
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